プレイオスピロス


Pleiospilos(主に帝玉)は、標高400-700mの周年降雨傾向のある夏降雨200mm前後の高原に自生しています。夏涼しく、冬は冷え込みます。栽培には周年終日の太陽光線が望ましいですが、夏の西日本の平野部の気温は高く、強い直射光で苗の表面が火傷を負う可能性があるので、最低限の寒冷紗20-25%前後を使います。その減光で苗の葉焼けの茶色が薄くなる様でしたら安心です。夏に緑色になるのは日照不足の赤信号で腐る事を示唆しています。春から秋まで、やや茶色を維持する日照を与えて栽培します。夏にあまりにも高温になりすぎると成長が止まる事があります。これは外見では分からないので週1回の水やりで過度に水を与えないようにします。周年降雨傾向のある夏降雨が最大地域で成長は、変則的で晩秋~冬に新葉が出てきて成長をし3月4月には新芽から花芽が出て開花します。その後もその年に出た新葉は大きくなる傾向を維持して秋まで成長をすることで、「一般的に花が咲くのが成長サイクルの終わり」にはならない事が解ります。ただ、開花以降も球体が大きくなるからと水分を多く与えていると球体が肥大しすぎて上記減光率ですら、自己崩壊するように融けてしまいます。夏に最大降雨があるからと言って夏に多くの水を与えると腐りますので水を与えるのには、慎重になった方が良いです。体内に水分を多く持っている苗に水を与えなくても短期間ですから元気に生きていけます。週1度の水やりで何も問題はありません。花が咲いた式以降に大きく育てようとしない事が長生きの秘訣です。この減光率で抑えた成長を行えば腐る事は、まずありえません。
秋までに必要な成長があった場合、冬の水やりは大きく減らします。与えなくても、日照さえあれば元気にしています。自生地では晩秋~初春まで少しの雨が数回降るそうです。耐寒温度は、-4度程度です。
これまで難物として扱われていた原因は明確で、夏の日陰管理です。初夏まで日焼けした球体が日陰管理で緑になり腐るパターンです。鉢は深さ10cm程ある方が良く、プレステラ90深鉢などが最適だと思います。培養土は、小粒赤玉土4 小粒鹿沼土2 小粒ボラ土1 腐葉土2 燻炭1 にマグアンプk大粒適量など単純で排水性の良いもので複雑に考える必要は無い位に丈夫です。
ある程度大きくなれば大きくならない栽培を行ってください。水加減でも培養土の乾きの速さでも良いですから、必要以上に大きくしないのが分頭しないタイプの長生きのコツだと考えています。特に春の花が咲くころには葉が二重になりますが夏を過ぎて二重あるのは、水の与えすぎであると考える方が良いでしょう。
また、大きくなりすぎると表面積最小・容量最大になり、より強い光が必要になります。大きくなった苗は弱くなりますから、秋から冬にかけて次に出てくる新芽を小さくするために水を控えます。
帝玉に焦点を当てた記述になりましたが秋に花が咲く物も有りますが全てが強健であり玉型は大きくしない方が管理が楽で、茎が伸びるプレイオスピロスは、大きな鉢で茎が木質化しない程度に水を与えてください。茎が伸びるタイプは、挿し木も可能です。かれらは、丈夫で長持ちです。玉型プレイオスピロスは、複数栽培の交配で種子採種での世代交代をお考えになると良いと思います。

この気候パターンの地域にはギバエウムが生えており、同じ管理とは言えませんが似たような生育パターンですので(花芽は春に旧葉から出る)管理的には似ているのではないかと考え、栽培しています。

 

 

にくたま屋