グロッチフィルム


Glottiphyllumは南アフリカ南部の周年降雨地域と夏降雨地域の境界線近くにあり、年間降雨量は250mm-500mm程度の地域で250m-700mの山に自生している。降雨量からして梅雨の長雨を避ければ屋外栽培も可能であり、強健で栽培しやすい属になります。
栽培を始めたのが2003年秋に種をMIXで100粒購入して蒔いた。何の問題もなく、成長が早く、春に花が咲く苗も出た。
どれも似たような形なので、2年目には、香り苗(3種類)の選別を行い香り苗を栄養培養した。その中にはMESAGARDENリストにある、1517.1 Glottiphyllum aff fragrans と1517.13 Glottiphyllum x fragransと思われる苗と日本の園芸名 宝禄と思われる苗があり、とりわけ宝禄の香りが強く良い香りであったので株を増やしていった。後年、この1517.1と1517.13の香り苗種子と宝禄と言われるGlottiphyllum linguiformeの二種類、計4種類の種子を入手して蒔いたが linguiforme2種には全く香りが無く・・・日本名の宝禄は、原種であるのか他の種であるのかは未だに分からない。2019年に宝禄?から種子が数粒採れたので蒔いて香り苗であることが分かり、同時に交配して種子待ちの状態です! 形が変わらない、交雑も多いそうなので香りがある苗を栽培している。
栽培は直ぐに大きくなるので大きめの鉢を使い、培養土は選ばない強健なので赤玉 鹿沼 腐葉土 などの配合にマグアンプを入れれば成長します。露天栽培では梅雨時期は雨のかからない場所に移すとして、培養土に軽石を1-2割混ぜ込めばいいでしょう。大きな平鉢であれば放射線状に苗が広がり茎の途中から根が出るので3-4年は植え替えしなくても元気に育ちました。
成長期は定かではないが初春が最も成長を行う時期で夏は抑制した方がよさそうです。管理的には、夏に20%程度の寒冷紗を使っていますが使わなくても水を控え、風通しが良ければ葉焼けしながらコンパクトで良い色に焼けて見ごたえがある苗になります。
長雨と夏の猛暑に注意すれば他の季節は強健種として扱えば元気に育ちます。圃場にやわらかな雰囲気をもたらす香り苗をお勧めします。家では秋にも花が咲きます。
花が咲いている写真を撮ってないと思うので現状を時間があれば出します。

 

 

にくたま屋