ディンテランサス

 

Dinteranthusの主な生育地は内陸部オレンジ川 ナミビアと南アフリカの国境を挟んだ地域になります。夏から秋の降雨地域で年間降雨量が100mm以下の地域になります。この苗も高原に生えています。リトープスでも年間降雨量が100mm以下の地域に生える苗は管理が厄介であることが知られていますが(例えばオリーブ玉の自生地に近い)ので他の250-500mm程度の降雨量がある地域の苗とは違う管理や乾きの早い培養土を必要とする「覚悟」が必要になります。ディンテランサスが厄介と言われる要因のがこの降雨量の少なさであり、毎度進歩がない国内で冬型として扱われている事です。(別に実生の難しさと種子寿命の短さもあります)
栽培は夏型管理で風通し最大で日本の夏には25%-30%程度の寒冷紗で減光し苗表面が40度以上にならないように工夫をします。降水量が少ないので成長は春と秋の期間で十分ですので夏は積極的な成長を行わないで十分であると考えています。しかし、根を考えると25%減光はとても明るく、完全断水にするのは良くなくて週に1度程度の散水より多めの水やりを行います。
秋は液肥を含め水やりを増やして成長させ、12月にはいると水を夏同様に制限します。休眠期になります。春になると脱皮が始まりますが半月ほど冬の水やりを維持してから、3月中頃以降に成長させる水やりを行います。6月上旬から寒冷紗を使っても差し支えはありません。

実生について
新鮮な種子は発芽率が良いのですが輸入もの種子では発芽率が良くない物が多く、100粒蒔いても芽が出るのが10粒以下など普通にあります。そして、リトープスのように成長する様子はなく小さなままで春を迎えます。この間に脱落する小苗があり、実生はかなり困難になります。生き残った苗が脱皮すると根を慎重に取り出して肥沃な培養土に植え替えして人為的に3回の脱皮を行わせると1cmくらいのサイズの苗になります。そこまでなると苗が安定していますので一安心になります。しかし、この方法が正しいのか現状で分からないので一つの方法として参考にしてください。また、疑問は9月蒔きで良いのかとの疑問があり、春まきの方が脱皮が早く始まるので脱落者が少なくならないかと考えています。この部分は未だテストする段階に至ってないので私の今後の課題になっています。
輸入物種子に信頼性がない以上、国産種子を採れるよに努力をしている段階です。2000年代は自家採取していた時期が有ったのでっすがチャンスを逃しました。

時間があれば写真をUPします。

 

 

にくたま屋